コンテスト

アーラ ブコ クリームチーズ コンテスト2022 結果発表

アーラ ブコ クリームチーズ コンテスト2022

 

テーマ「旅するスイーツ

結果発表

 

製菓のプロを対象に、アーラ フーズが主催する「アーラ ブコ クリームチーズ コンテスト 2022」。
第12回目の開催となった今回のテーマ「旅するスイーツ」は、
コロナ禍で海外旅行を控えている人も多い中、世界の郷土菓子に着想を得たスイーツで
旅行気分を味わえるようにと設定しました。
マスプロ部門はアーラ ブコ クリームチーズを20%以上使用することを条件に審査が行われました。
募集期間中の応募数はコロナ禍にも関わらず、
生菓子部門41、焼菓子部門22、マスプロ部門4の合計67にのぼりました。
厳正なる書類審査を勝ち抜いたのは、生菓子部門5名、焼菓子部門4名、マスプロ部門3名の
計12名のプロのシェフたちです。
去る9月28日、コロナウイルス感染拡大防止に配慮しながら、
日本菓子専門学校で最終審査(実技審査)およびプレゼンテーションが行われ、
それぞれのアイデアとスキルを生かした熱戦が繰り広げられました。
評価ポイントは、「味」「見た目」「市場性」「オリジナリティ」
「プレゼンテーションスキル」「サステナビリティ」の6点。
味においては、おいしさはもちろん全体の構成や舌触り、食べやすさを評価基準としています。
それに加え、生菓子部門・焼菓子部門では「衛生面と技術力」、
マスプロ部門では「パッケージデザイン」も審査対象となりました。
作品は審査員たちの厳しい目と舌で審査され、生菓子部門、焼菓子部門、マスプロ部門から、
それぞれの優勝者が決定しました。
優勝した3人の方の喜びの声と、審査員のコメントをご紹介します。

sinsain2022

bukocon22namagashiyuushou

生菓子部門 優勝

戦争が暗い影を落とした1900年代、人々の笑顔のために世界各地を公演して回ったバレリーナ、アンナ・パブロヴァをイメージし、白鳥を意味するCygneという菓子を作りました。
アーラ ブコクリームチーズはアパレイユとクリームの2種類のパーツに使って、その魅力を表現しました。油脂分が多く、重くなりがちなレシピを、アーラ ブコ クリームチーズの濃厚さはそのままに、マンゴーやパイナップルのコンポートでみずみずしさと軽やかさを加えました。
ケーキ店で余りがちな卵白を使ったほか、果物の皮も香り付けに使い、食品ロスにも配慮しました。

[審査員コメント]
完食してしまうほどおいしかったです。「クリームチーズのおいしさを損なわないように」と、温度を10〜15℃の間に保つために発泡スチロール箱にまめに保管していたのも印象的でした。 メレンゲ部分は一度に焼きため、フルーツの皮も香りづけに使うなど、効率的な作業、無駄の排除にも気を配っていました。 作品だけでなく、スケッチブックを使ったプレゼンテーションもわかりやすく、非常に審査員に好評でした。

bukocon22yakigasiyuushou

焼菓子部門 優勝

テーマには修業先だったニースを含め、南仏を代表するパンであるフーガスを選びました。葉のような形が特徴で本来はハード系のパンですが、牛乳の代わりにアーラ ブコ クリームチーズを使ったブリオッシュ生地にしました。ニースのマルシェに並ぶ土地のフルーツ、メロン、レモン、オレンジをクリームチーズフィリングに練り込むだけでなく、パンの上にトッピング。オレンジ色の屋根や黄色い壁が青空に映えるニースを思い出し、茶色一色になりがちなベーカリーの棚を華やかに飾るパンを目指しました。

[審査員コメント]
見た目でまず食べてみたくなるパンになっています。口に入れると、ほのかにパスティスの風味。この南仏のリキュールを知らなくても、「なんの香りだろう?」と食べ進みたくなると思います。しっかり焼いているのにアーラ ブコ クリームチーズの味わいも残っているし、ブリオッシュ生地なので、時間が経ってもおいしく食べられるのもポイントが高かったですね。

マスプロ部門 優勝

台湾のパイナップルが中国への輸出禁止となり、食品ロスが発生するのではとの懸念から、台湾のパイナップルケーキをテーマに選びました。
この部門の過去作品にチーズケーキやスフレが多かったので、目先の変わったマカロンに仕立てました。
フレッシュでコクのあるアーラ ブコ クリームチーズのおいしさを引き立てるよう工夫し、クリームチーズを練り込んだ生地でパイナップルのコンフィチュールとクリームチーズのバタークリームをはさんでいます。
だれがちなマカロン生地に米粉を配合することで、ライン製造における機械耐性を上げる工夫をしました。

[審査員コメント]
甘さがやや強い、マカロン生地にフィリングをはさむのが手作業で非効率、調整が必要な点もありましたが、パイナップルの素材感が残ったコンフィチュールはよくできていたし、バタークリームにはアーラ ブコ クリームチーズを50%、生地にも10%加えていて、チーズのおいしさはしっかり表現されていました。 1日8時間の想定製造数は8000個、想定価格は5個入りで1200円とのことで、生産性もよく値ごろ感のあるお菓子に仕上がっていると思います。

入賞

生菓子部門

焼菓子部門

マスプロ部門

[審査員総評]

第12回を迎えて、ますます作品のレベルが上がっていて、一方、作品としては凝ったアイデアは評価できるのですが、いろいろなものを混ぜすぎているのが気になりました。
審査員はアーラ ブコ クリームチーズの特性が活かされているかを見ているので、シンプルさも心がけてほしいです。
最近では実技コンテストの数は多くありませんが、人に見られながら作業するということは、職人としての成長にプラスです。
職場とは違う環境で作業するためには練習が必要で、それがいい経験になります。時間制限のあるなかで作品を作り上げるために、皆さん、段取りは用意周到でした。ですが、コンテストでは審査員に対して「私の見せ場」というアピールがないのは残念です。
審査員を楽しませてやろう、という気概もほしいですね。